夕食を終えて


恭介さんは書斎で仕事


後片付けをして、ソファに座って考える。


おせち料理もしなきゃいけないけど…


やっぱり誕生日よ。

土曜日なら…


お正月に出掛けないし


なら!



自分の部屋に入り、パソコンを立ち上げる。


――





うん、これでいこう。


サプライズよ。


で、でも…嫌だって云ったらどうする?


いや、何が何でも嫌とは云わせない。


説得あるのみよ。



「おい」


「あっ、はい」


部屋から出て


「まだ、風呂入ってなかったのか?」


「恭介さん 先にどうぞ。まだ、ちょっと」


「ん?何をしてんだ?」


「あっ、その…おせち料理の…」


「フッ そっか!無理すんなよ」


頭をくしゃと撫でて


「風呂入って来る」

「はい」


あ~ばれなくてよかった。


後はプレゼントね。

やっぱり何か身につけてくれる物がいいしなぁ。


う~ん


そうだ!


時計ってどうかな?


時計なら着けるよね。


恭介さんがしてるような高級なのは買えないけど…


お休みの日にとかにしてもらえるようなカジュアルな時計


うん、そうしよう。


やっと決まった。


これで少しは気が楽だわ。