「で、どうする?」


あっ、お正月ねぇ。

やっぱり初めてだし


「家で過ごしたら駄目ですか?」


「ん?」


「あっ、恭介さん、何処かへ行きたいですか?」


「いや、別に」


そういえば


「恭介さんは毎年お正月どうしてるんですか?」


「正月か?31日から2日までは実家だな。帰って来いと命令が下る」


「……」


さすが恭介さんのご両親だ。


「じゃあ、やっぱり家で過ごしましょう。後は恭介さんのお家とうちの実家に挨拶に行って」


「そうだな。初めての正月だし、家でゆっくりするか」


「はい。じゃあ、頑張っておせち料理作りますね」


「出来んのか?」


な、何その疑いの眼差しは!


「毎年手伝ってますから大丈夫です」


「ほぉ~楽しみにしてる」


し、しまった!


自分でハードル上げてしまった。


ど、どうしよう…



「クククク…無理すんな。出来る範囲でいいから」


「はい」


恭介さん…優しいね。