「……私といても、つまらなくない?」
語尾がだんだん小さくなる梨華の声。
……本当、何考えてるの?お前。
「…つまらなくねーよ。」
当たり前だろ。
そんなの。
お前こそ、俺といるより友達といたほうが楽しいんじゃないか?
少し濡れた、梨華の髪に触れる。
首筋にはさっき俺が付けた、赤い印。
「…んな顔、すんな。」
朝と変わっているのは、梨華の表情だけだった。
「…だって」
「信じられねぇ?」
首筋に手を這わせ、聞く。
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