「お、梨華じゃん!」 「健達もやっぱり来てたんだ!」 梨華から離れたところで呆然と立ち尽くす俺。こういう時いつも思う。 自分が高校生だったらって。 馬鹿みてぇ、俺。 24にもなっても、梨華のことになるとまだまだ子どものような気がした。 はあっとため息を吐いて、梨華の元に向うために足を動かした。 ぼふっ その瞬間、頭走った軽い衝撃。 「すいませーん!」 ビーチボール?