大きな目をさらに見開いて、すぐ先を指差す。 「奈緒達だっ!」 そこには4人くらいの学生が騒いでいた。 「裕二、眉間に皺よってるよ?」 「あ?」 無意識にしかめいていた顔。 それは、梨華の指差す先にいた”奈緒達”の中に男が数人含まれたいたから。 「ちょっと、行ってくるー」 「あ、おい!」 止める言葉を無視して梨華は俺から離れていった。