「優里〜?生きてるか〜?
大丈夫〜?」

いつの間にか授業は終わっていて
昼休みに入っていた。

楓が心配そうな顔をして
私の顔をのぞきこむ。


「んあ!大丈夫、だけど…
だめ!
あ…明日木曜日なんだよ!」

「木曜日?
木曜日がどうしたの?」

「ごっさんに振られるぅ!
やだあ!!!」

「あーそのことか。
大丈夫だよ!大丈夫!」


楓は小さい子供を慰めるように
私の頭を撫でた。

「う〜か゛え゛て゛〜!」


ぐだぐだ言っても
時間は過ぎてしまうもの。

すぐに約束の木曜日に
なってしまった。