ごっさんからめーるだった。

<<こないだの返事したいから
木曜日空いてる?
その日に会って返事するね。>>


「きたあああああ!」


待ちに待ったこのめーる!

嬉しくて1人家で
きゃーきゃー言っていた。

翌日学校でみんなに
めーるを見せながら報告をした。

「あのね〜めーる来たんだよ!
超嬉しくて〜!」

「優里、それ今日で5回目…」


優菜が呆れながらいつものように
私の何度も繰り返す話を
聞いてくれていたが
さすがに聞き飽きたようだ。

「あ、ごめん!」

えへへと笑ってごまかした。


キーンコーンカーンコーン♪

「あ、席着かなきゃ!
またね!」


優菜に手を振りながら
席に着いた。

授業が始まったはいいが
ごっさんのことで頭がいっぱいで
先生の話が頭に入らない。

ふと私は思った。

(木曜日っていつかな〜?)

先生にバレないようにけーたいを
ブレザーのポケットから出して
スケジュールの画面を開いた。


(えっとー木曜日は……?)
なんと約束した木曜日は
明日だった!

ガタンッ!

動揺のあまりイスの音を
立ててしまった。

(木曜日は明日…
明日振られる…明日振られる…
明日振られる…)

そんな悪い考えが頭の中を
占領していて
放心状態に陥っていた。