6月4日…

ごっさんとともえと
同じ塾に通っていたという
谷古宇くん、と遊びに行った。


ゲーセンに行ったり
ブラブラした。

そしてあっという間に
帰る時間になってしまった。

私は帰りたくなくて
あるわがままを
ごっさんに言ってしまった。

「ねぇ、駅まで送ってって!」


「え?」

ごっさんは間の抜けた
返事をした。

それも当たり前。

ごっさんとともえと谷古宇くんは
同じ中学出身で
私だけ違う中学出身。

私ん家の最寄り駅も
3人が降りる駅の3つ先だから
送るなんてすごく
めんどうなことだから。



少し考えてから
ごっさんは意外にも

「いいよ。どうせ駅まで
車で来てたから親に
その駅まで来てもらうから。」


と私のわがままは
受け入れられた。


「ありがとう!」