もう少しでゴールだという時…






「あっ…ヤバイ」






前を走っていた先輩が綺麗に転けた




そりゃもうバナナの皮を踏んだくらいに









そして先輩のすぐ後ろで走っていた僕は








「うわっ!」







完全に道連れをされた













ガンっ














おでこが何かにぶつかった







(何か…唇に触れてる)










うっすら目を開けると







「…」











僕の目の前には


非常にお怒りの水沢先輩がいた