「ただいまより
女子100メートル走を行います
選手の皆さんは準備をして下さい」
俺が出るのは100メートル走
俺がずっとやってきた種目だ
「…やっぱり緊張するな」
「なーに緊張してんだよ!」
「…修司?!
それに廉太も葵葉も来てくれたのか」
俺、お前達には言ってなかったのに…
「修司がね、風の噂で聞いたんだって〜」
「本当は宮地先輩から聞いただけなくせにさ」
「本当に修司って見栄っ張りだからさ〜」
おいおい…ここまで来ていじられる修司って
「だぁー!もううるさいな!
隆二は今、ナーバスなんだよ!」
「いや、別に」
するとまた2人が修司をいじり始めた
「修司って空気が読めないだけじゃないんだ〜」
「あいつはただ吸って吐いてるだけだ」
この2人を敵に回すことはやめにしよう
「だぁー!もういいよ!
とりあえず、だな
隆二
頑張れよ!」
「「頑張れよ!」」
そっか
みんな俺を…
「ありがとう…」
そう言うとみんな笑っていた