「懐かしいね…」




そう言って私は視線をグラウンドに映した







「本当に隆二の奴、美央の事忘れてるのか?」





「さっぱりよ


隆君って忘れっぽいのかな?」






部費の提出期限もいつも破るし












「でもいいの












隆君が笑ってれば」













そう











グレていた私に君は言った












"笑ってれば


笑ってればきっと




世界も明るくなる"












「さてと、帰ろ



ねぇ、祐?「肉まんは奢らないぞ」…ぶー」










そう言って私は部室を去った