イタルは

コワい顔していた…

「付き合うのが分からんだ?

やり方?

いったいオメェは何言ってんだぁ?

オレこそ意味がわからねぇ!」

とにもかくにも

イタルからの 愛の告白は

忘れもしない凄い強烈なものでした。


「意味がわからねぇ!って言われても

私は…今も言ったように

男の人と付き合った事がない。

そういう縁に恵まれなかった

ってのもあるだろうが…

『恋愛願望』っていうのかな…

それがそもそも湧かない。

経験がないからそれ以上

説明のしようが無いというか…」

「じゃ…いずみ!ちょっと変なこと聞くが
許せ!」

「変なこと?」

「あーそーだよ!!
お前がそこまで頑なに拒むのは?

もしか…セックスじゃねぇのか?
ソイツが頭にあるからじゃないのかぃ?

経験がねぇから踏み出すのが
怖いとかほざいてんのかぃ??

誰でも『最初』はあるんだぜ!」

「でも…怖いものは怖い」

性交為に関しては私、マジで当時こわかった。

男の人と付き合うということは

当然その問題(リスク)が 伴う。

「私は経験がまだないから…」

「お前それは『経験』じゃねぇよ!

本能だよ…

さらにお前に突っ込んだ事を聞くぜ!

オレが嫌いか!?

嫌いならいっそ嫌いって

ハッキリ言え!!

二度と誘うな!!ってな!!

も~っ!オレは何よりハッキリしねぇ事

が1番嫌いなんだよ!」


私は首を大きく横に振り

「嫌いなわけないじゃん!

もし貴方を嫌いなら


こうして2人きりで

遊んだりしないわよ!

当分は今のこの関係のまま

貴方を大事にして行きたいから…。

今日貴方から

もらったメッセージは

大事に 私の心に

しまっとく。 時間が欲しいの。

だから今は気持ちだけ受けとらせて

欲しいの」


『…ねーんだな?』

『オレを…嫌いじゃねーんだな?』

「うん!絶対にそれはないわ」

『好きか嫌いかの二択だよ!
ひとつも悩むことじゃねーからな!』

『……』

『嫌いじゃねぇ!つってお前言ったな?

なら…言わすぞ必ず!

今は叶わなくとも

お前も…オレを好きって…!

いつか言わすぞ!』