「綾瀬さんってさ、ぶりっ子だよね…」

「正直男子に媚売ってるとしか思えないんだよねー」

小学校の時から私は女子からの評判はあまりいいものではなかった。

でも決して自分を変えようとはしなかった。



自分でも少しは周りより男の子から好かれている自覚はあった。

でも誰とも付き合うことはなかった。

“彼”以外は。


「七海ー」

「倉科君っ」

「今日さ、一緒に日直だって」

「そ、そうなの!」

一目見たときから他の男子とは違う何かを感じていた。

今までほしいものは何でも手に入った。

なぜなら離婚した母親は今トップモデルといして
活躍中だったから。

今は父親と2人で近くのマンションにすんでいる。