「何が合ったの…?」
近藤ちゃんは目を細めながら一度ぎゅっと目をつむり
ぱちっとその目を開き言った。
「七海の家は父親しかいないんです」
何でこんな深刻な話をしているのか
自分でもわからなくなってきた。
「父親は…DVなんです」
「何それ」
「でもそれは去年までの事。
今は市のどこかから保護されているらしいです!
こんなこと相太には関係ないって言ったのに
七海には俺しかいないって言う一点張りでした。」
「そ…」
こんな話を聞いたら同情しちゃいけないとわかっていても同情していしまう。
「って…この話本当だと思いましたか?」
「え?」
「これが秘密なんです」
何を近藤ちゃんが言っているのかわからなかった。
「嘘なんです、全て。七海は相太にこのはなしをして
付き合ってるんです。噂でもこれは流れていますが
本当の事はあたししかしらないです」