誰あの男、誰誰誰誰…
イライライライライライラ…
♪キーンコーンカーンコーン
「そうちゃーん!」
前よりも元気になった感じの七海の声が聞こえてくる。
「あら~彼女ちゃんが走って来てましゅよ~そうちゃん♪」
友達…いやそろそろ名前を…
康(やすし)は、ひゅーひゅーと冷やかしながら
他の所へ行ってしまった。
「ハァ・・ハァ・・そうちゃん☆」
「ん…あ、なに?」
イライラしながらも七海に聞き返す。
「ねぇねぇ、今日も一緒に帰れる?」
「あー、多分…」
「よかったぁ~七海下駄箱で待ってるね!」
「はいはい」
正直あんまり耳に入ってこなかった。
あの男が気になりすぎて。
「じゃぁあたし行くね~♪」
ばいば~いといい友達のところへ走っていく
後ろ姿をただぼんやりと立ち止まって見ていた。
何をやってんのかな…俺