振りむくと、えっと…確か…

「木内蒼。」

「あ、ごめん!」

木内蒼君って、確かクォーターだよね。

「花沢大丈夫?」

・・・?急に言われて何の事だかさっぱりだった。

「えっと…?」

「今日は外みないの?」

木内君が顎に手をやりながらあたしをずっと見つめてる。

澄んだ青色瞳で。蒼って名前にピッタリの綺麗な青。

「え?」

「いつもみてるじゃん、外」

「…何でしって…」

「あいつだろ、あの茶髪っぽい猫っ毛のやつ」

そりゃぁ後ろの席の木内君にはバレバレなんだろう。

「見ない…かなっ」

「そっか。見ないとそんな悲しそうな顔になるんだな」


悲しそう…?あたしが?


「ま、あいつもチラチラさっきからこっち見てるぞ」