♪キーンコーンカーンコーン

水曜日の1時間目の授業が始まった。



空気がムンムンすると先生が窓を開けて行った為

外の声が教室に聞こえる。

笑い声が、あの声の。


「相太ー!」


っ!

体が衝動的に動いた。あーーー何なの自分!


こんなん…自分じゃないみたい。

でも動けない。

机にうつぶせになった。真っ暗な世界が広がった。

無になるとどうしても涙がでてきてしまう。


「…なんなの…自分」





「花沢?」

後ろから低くて通る声が聞こえた。

「は、はいっ!?」

ビックリして飛び上がりながら体を起こした。