「へ~そっか、嘘が下手くそだねー」

「う、嘘じゃぁ・・・・ないもん」

「ヘタすぎるでしょ」

咲月がキャッキャと笑う。


「じゃあ、あたし行くね~」

出先に咲月が手を振ってきた。


「うん」


鏡越しで手を振り返した。

恋…そんなものなのか。


相手には彼女がいるのに恋なんて
あたし…してるのかな…?


「理恵ー遅いー!」

「ごめんっ。」

「もー彼準備に行っちゃったよ!」

彩はあたしが絶対彼を好きだと思ってる。