「な、何でもネェ…」
さっきまで掴まれていたところが
じんじんと熱い。
「その方は…?」
「え、えっと…」
「花沢理恵。3年です」
「はっ、失礼しました!」
慌てた顔も可愛い、と思う。
美人系でもあり、可愛い系でもあるこの子
相太君の…
「彼女…なのかな?」
「は、はい!」
真っ白な顔が赤らめていく。
彩がいってた通り
美男、美女だなぁ…
ってか、彼女…いんじゃん。
さっきまでの涙とか…返せ。
「そうちゃん帰ろお?」
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