階段の下の段の方から

安定した可愛らしい声が聞こえた。



瞬間、相太君が振りむく。


あたしには私より少し背の高い相太君で

誰なのか確認できなかった為

相太君の左側から顔を出して見た。


「あ…」

その顔には見覚えがあった。

あの時…体育の時首からストップウォッチつるしてた
清楚系な可愛い子…

その子は私と目が合い軽く一礼し
笑顔を向ける。

可愛い…なぁ。


「何してるの?そうちゃん」

その言葉を聞き、あわてて相太君が

掴んでいた私の腕を離した。