「離しなさいよ…っ。

 なんでこんな事するの…っ」

「なんで?って、

 楽しいからに決まってるじゃないですかっ」


でも、流石に可哀そうだったから

手を離した。


近くの時計に目をやったら

授業がはじまってもう20分もたっていたため

今更保健室にいけるわかないし、

でもそろそろ離れなきゃな、と思ったから

とりあえず、名前言おうかなと思った。


「相太…」

「へ?」

「俺倉科相太っていいます。

 2-cでサッカー部所属

 一応背番号10です。勉強はそこそこ。

 って感じですかね」