だけど、思いもよらぬ出来事が


何かにあたった。

嫌、正しくは誰かに。


「つってぇぇぇぇ…」

ぶつかった衝撃で

倒れ足首がひねった。

足首をさすっていたため

誰にぶつかったのか

気にするのを忘れていたが

「あ、」

と、言った声に反応し顔をあげた。


したら


見覚えの、嫌さっきみた顔が。


さっきの先輩、

俺をみていた人がその場に倒れていた。


おもわず俺も「あ!」と言ってしまった。


「理恵ぇ!大丈夫?」

その人の友達らしき人が先輩を起こした。