夢じゃないかな。
ううん、夢だ。

きっと夢見てるんだ。

「先輩…」

そっと体から離され相太君の顔がどんどんと近づいてくる。

目を瞑るとそっと唇に触れられた。
2度目のキス。

涙が一粒落ちた。

「泣くなよ」

涙を拭われもう一度強く抱きしめられた。

耳元で相太君の声が聞こえる。

「好き。たまんねえ」

「…っ…」

「笑ってる先輩も泣いてる先輩も落ち込んでる先輩も嬉しそうにしてる先輩も全部欲しい。」

「…うぅ…」

「俺先輩が好きです。…先輩は?」

「ぅぅっ…あたしも……好きっ」


やっと言えた。本当の気持ち。