「は、え!?え!?」

ガラガラピシャッ!

勢いよく窓を閉め慌てて家を出た。


ブワァ---


「まぶしっ--…」

東からの光がいっぱいに視界にはいってきた。


ワンワンワンワン‼‼

ひょっと隣を見るとマルチーズのコロがしっぽをブンブン振りながらヘッヘッとこっちを向いていた。

「ちょっと相太‼」

コロを追うように慌てて楓夏が出てきた。

「よっ」

「よっじゃないわよ‼」

「うるせーなー」

「うるせぇなっ…ってぇ…」

「ほら行くぞ」


ズカズカと楓夏ん家に入りコロのリードを楓夏から奪いあげた。

「まじで!?」

「うん、大真面目」

「嘘…」


楓夏をお構いなしにシッポブンブンのコロと歩き出すと後ろからバタバタと追うように足音が聞こえてきた。

「まちなさいよ」

「んあ?」