「…っ…」

でも本当だ。何をあたしは必死に…

「先輩夏祭りいくんだよね? ゴホゴホッ」

「え…?」

まるで知っているかのような口調で言われ一瞬戸惑う。

「あの人と。」


え…?

知ってる…?


…んで?…なんで知って----


あ…。あの時誰かいた気がした。

もしかして…





相太君…?



驚きのあまり掠れた声しか出てこない。

脳内がゴチャゴチャになる。