「へ、変?ゴホゴホッ」

「うん」

「そうか…?」

「何かあったんでしょ」


ドキッ。

楓夏には言うべきなのか言わなくてもいいのか

正直迷っていた。


先輩がある男の人に告白されている現場にいた。


なんて言ってどうすんだよって話だし…


楓夏は俺が先輩好きっぽいって事しらねぇし…


「ん…ねぇし」

「そっ。」

素っ気ない態度で返ってきた返事は
明らか昨日の電話の時同様
キレているかんじが十分に伝わった。


「・・・・っ。ゴホゴホッ」

ドンッ-----!


体育館の扉が勢いよく空いた。


後ろを振り返ってみると先輩の友達がいた。


先輩のクラスだ…


何だかドキドキしながら青い目の奴を探した。