体育館の扉をあけるとムーンとした蒸し暑い空気に包まれた。
「あっちぃーーー」
康がパタパタと手で顔をあおる。
俺はキョロキョロと周りを見渡した。
入場してきたクラスから並べられていて
その3年の列をさがしていた。
「ねぇ…し。ゴホゴホッ」
先輩のクラスはまだ入場がされていなく
落胆した。
本当はあの青い目の奴をみたかった。
「2年整列ー」
学年主任の声とともにクラスごと位置に着く。
男女別れて座ったところ
運がいいのか悪いのか楓夏が隣だった。
「よっ」
昨日とは違い軽いのりであいさつしてくる。
「よ、よぉ」
「何でよそよそしいのよ」
キリッと睨まれ何も言い返せなかった。
「それより、何か相太変じゃない?」