「も、もしもし・・・」
楓夏から電話がかかってくるのが久しぶりで
少し緊張して口がまわらなかった。
《何噛んでんのよ…》
「ごめっ」
《あのさ、夏祭りの事なんだけどさ》
強い口調でいってくる。
きっとキレてんな…。
「何…」
《一緒に行こうよ》
「へ?」
以外な話の内容でビックリしてしまった。
《いいでしょお?》
「いいけどさ…」
《けど…何よ》
「いや、…じゃあ何時にどこ?」
《6時45分にうちに来て。じゃあ》
ツーツーツー--。
“6:45”ムリだよな…
今俺の頭ん中はあのことしかないから。