保健室に行くことなく

今来た道を引き返してく彼。


でも、事の起こりが早すぎて


ついていけず

ただただその場でもどってく

後輩君…いや相太君の後を

ぼけぇ…っとみていた。



「あ!」

見ていたら、急に相太君が

振りかえり

振り向きざまに

「また俺の事みててね☆」

そういい残し

またゆっくりと歩き出した。



でも流石に何か言わなきゃと思った私は

思わず

「み、みてるわけじゃないんだから!

 ただ、校庭をながめていただけなんだから!

 相太君の、ば、ばか!!!」


そういい

相太君と反対方向へ走りだした。