木内君は何を見ているのかわからない目をもっている。


青色の瞳の奥は私なんかにはきっと到底わかんない。


素敵な人。

すっごい素敵な人。


「…そっか」

「……理恵?」

「やめる」

「へっ…?」

「相太君好きなのやめる」




---ねぇ相太君。

あの日にあたしたちが合ったのは

偶然だったと思う?


それとも必然?



どちらにせよあたしはきっと相太君を好きになるようになっていたんだと思う。



でも結ばれない。

相太君には七海ちゃんがいる。


あたしは誰もいないけど、あたしを好きだって言ってくれる人がいる。