自分が勝手に好きになって

勝手に振られて

勝手に悲しんで



そうだよ。考えてみればわかった事じゃん。

結局自分で勝手に色々思ってるだけ。

「り、理恵!?」

「へっ…?」

頬に手を当てると指先が濡れた感じがした。

あぁ、泣いてるんだ。


「ごめっ…」

「蒼でいいじゃん」

「・・・」

気づけばクラスの中心に木内君がいた。


周りには女子が沢山。


「木内君は…」

木内君は…

木内君は…。


「蒼いいやつだよ」

コクッと首を縦に振った。