「離しなさいよ…っ。

 なんでこんな事するの…っ」

「なんで?って、

 楽しいからに決まってるじゃないですかっ」


後輩君は不適切な笑みを浮かべ

ゆっくりと手を離した。

手首がヒリヒリする。


「相太…」

「へ?」

「俺倉科相太っていいます。

 2-cでサッカー部所属

 一応背番号10です。勉強はそこそこ。

 って感じですかね」

さっきまでとは対照的で

冷静にたんたんと自己紹介をしていく。


この、後輩君…




怖い・・・


「じゃぁっ」

「えぇ!?」