夏の暑さに目が眩んだ。

「だ、大丈夫?」

木内君が、私の体を支えてくれなければ倒れていた。

「あ、ありがとう」

木内君の顔が、かぁっと赤くなる。

触れられている部分が暑い。


「あっ…!ごめっ…!」

瞬間ぱっと手をはなした

気まずい空気が流れる。


夏真っ盛りなのに何故か暑さを感じさせない空気




「もう、ここでいいや」

木内君は耐えきれなくなったのか2階から3階へと繋がる普段目立たない階段途中で足を止めた。