「なぁ、俺、止めたよな?」
耳元で囁く。耳にかかる息にゾクッとする
「っ///きっ気付かなかったんだもんっ」
とかいうバレバレの嘘を言ってみるが、所詮そんなのは、悪の帝王(←汐音命名)北山くんには、かなわない。
「へぇ…気付かなかったんだ?じゃあ何で 俺の顔チラチラ見てだワケ?汐音♪」
語尾に♪がついているが、黒い笑顔だからますます、怖くなっている。両側は北山くんの両腕によって逃げられない!!
「そっそれはねぇ~…ハハハ、何でだろ?
 そっそうだ!気まぐれっ。気まぐれだ!
 ハハハ……。すいません…」
「だよね?俺に嘘つくなんて、いい度胸し てんな、お前」
…怖い……怖過ぎます…北山様っっ
「申し訳ありませんでした…マジに。」
「嫌。許さないし」
即答かよっ!!心の中で私はコケた。