「“ゾンビパウダー”っていうのはですね、≪ビンゾ製薬株式会社≫が秘かに開発した魔法の秘薬なんですよ」
「ほう、それは初耳だ」
「なんと、人間を生きたままゾンビにすることができるんです! え? 生きたままゾンビにすることになんの意味があるのかって?」
「私は何も質問していないが」
「それを話す前に、そもそもゾンビってなに? ってところから話した方が早いですね。ゾンビがなにか、説明できます? 生徒さん?」
「生徒さんというのは私の……」
「あー、やっぱわからないですか」
……どうやら、私の口から発せられている音と、彼女の耳に届いている音は違うようだ。
最初からわかってはいたが、やはり余計なコトは言わず、ただ聞いているだけで良いようだ。
「一般的なゾンビっていうのはですね、要は奴隷なんです。死体を生き返らせて、意思のない労働力にする。それがゾンビのそもそもの考え方なんですよ。でも、それだとコミュニケーションが取れないっていう弱点があるんです」
「ほう、それは初耳だ」
「なんと、人間を生きたままゾンビにすることができるんです! え? 生きたままゾンビにすることになんの意味があるのかって?」
「私は何も質問していないが」
「それを話す前に、そもそもゾンビってなに? ってところから話した方が早いですね。ゾンビがなにか、説明できます? 生徒さん?」
「生徒さんというのは私の……」
「あー、やっぱわからないですか」
……どうやら、私の口から発せられている音と、彼女の耳に届いている音は違うようだ。
最初からわかってはいたが、やはり余計なコトは言わず、ただ聞いているだけで良いようだ。
「一般的なゾンビっていうのはですね、要は奴隷なんです。死体を生き返らせて、意思のない労働力にする。それがゾンビのそもそもの考え方なんですよ。でも、それだとコミュニケーションが取れないっていう弱点があるんです」