『どうして木に登るの?あぶないよ!?』
そう言ったが、彼は、
「ここからの方が探しやすいから。」
と言って、地面をキョロキョロと見渡し始めた。


「ん~…あっ」

『どうしたの?』

「そこから、砂場に向かって5歩進んでごらん?」
私は立ち上がり、砂場に向かって、ゆっくりと5歩進んだ。

『進んだよ?ここでいいの?!』

「うん。そしたら、地面の草をかき分けてごらん?」


私はその場にしゃがみ込み、足もとの草をかき分けた。