見たことない、男の子だった。さらさらの髪の毛、クリクリの目、身長は私より少しだけおおきくて、見た目小学校低学年くらい。…つまり、私よりも年上っぽい。

「こんなところでどうしたの?」

彼はしゃがみ込み、優しく聞いてきた

『…大切なストラップ無くしちゃったの』

「そうなんだ。…ちょっと待っててね。」

…そう言って彼は近くの木に登り始めた。