それからしばらくたった。
雨ももうほとんどやんで、分厚い雲の間から、星空が顔をのぞかせていた。

『…雨、やんだみたい。』

「そっか…それじゃぁ…帰るか。」

私達は遊具から出て立ち上がった。

『「わぁ…」』

空には、さっきまでかかっていた分厚い雲はほとんどなくて、その代わりに、星や月達が、所狭しと輝いていた。
その光景がとても綺麗で、思わず、息を飲んだ。

「綺麗だね。」

『うん!』

しばらく見入っていたものの、家に帰ろうとしていた事を思い出し、


『またね!ばいばい!!!』

「ばいば~い!」

手をふりながら、公園を出た。