彼の手当をするためにも、どこかに移動しなくてはならない。

「ん~じゃぁ…あそこは?」

そう言って彼が指差したのは、ドーム型の遊具だった。横に数カ所穴があいていて雨も防げる。私達はそこに移動した。


『ねぇ、君はなんて名前?』
絆創膏を貼りながら聞いてみた。

「悠馬-ゆうま-だよ!!君は?」

『私は流華-るか-!ゆうま…いい名前だね!ってことは…悠ちゃんだ!』

「じゃぁ僕は流華って呼ぶね!」

『悠ちゃん!これからよろしく!』

「こちらこそ、よろしく!」


『……ドキッッ』


悠ちゃんの笑顔に、心臓がドキドキいって、なかなかおさまらなかった。