『あっっ!!ぁ…あったぁ!!!』

私は飛び上がって喜んだ。

「よかったね!」

そう言って彼は木からおりてきた。

『ありがとう!!』

「いぇいぇ じゃぁそろそろ帰るか!?」

…その時





「っっ痛っっ」

『大丈夫!??』

…彼の右膝から、血が出ていた。

「木に登るときに擦りむいたかなぁ~?」

『…あ!私絆創膏持ってる!!…とりあえず雨宿りできるとこ…行こ?』

いくら6月下旬といえど、長いこと雨に当たっていたら、体も冷える。