「沖田さん!」




「なんだ、あずか。」




あの場にいなかった一人・・・沖田さんは屯所の裏に腰掛けて、うっすらと笑みを浮かべていた。





「どうして検診に出なかったんですか!?」




本来なら一番診てもらわなければいけないはず。




それなのに誰にも見つからないように、こんなところに座っている。





「ははっ。俺が出たらまずいよ。」




「どうして・・・」




「言っただろ?誰にも言うなって。それなのに診察なんかに出たら元も子もないじゃないか。」




確かにそう、だけど。




でも私はやっぱり沖田さんの身体が心配。




労咳という大病を抱えているのに、医師の目にもかけないなんて。