「あ、名前か?」

「うん」

「廊下にいた、恋菜と同じクラスの奴に聞いた。」

「あ、そういう事か」

「入学式叫んでた奴って言ったらすぐ分かったみたいでさー。」


「もう!!」

「そんな、怒んなって。ほら、後ろ乗んな?」


イケメン新入生代表は、自分の自転車の荷台を

ポンポンと叩いた。