しばらくしてようやく、隣から声が聞こえた。 「こういう時間が、欲しいんだよ、私」 ああ、お前だったんだ。ようやく安心して、肩の力が抜けるのを感じた。 俺もだよ、って寝たフリしてるから言うわけにもいかないけれど、いいんだよ。 俺、お前と居るの苦しくないし、ホントはもっと我侭も言っていんだよ。 今度、ちゃんと謝っとこう。 それから、これは俺から言おう。 一緒に帰ろう、って。 end.