アイツの性格からして、登下校一緒というシチュエーションは逃せないはずだと思うのだけれどな。

 まあ、あれか。
 俺が結構笑ったからだろう、いいにくいんだと思う。

 付き合ってみてアイツが可愛い物や少女マンガみたいなシチュエーションに憧れを抱くような奴だってのは分かった。
 今時居るもんだな、とそういえば笑ったのは自分だったんだよな。
 きっとあの時に笑わなかったら、アイツは今だって隠さないで好きなものを好きだと俺に言えてたんだと思う。
 別に今言われても厭きれる気はないけれど、アイツからしたらこれ以上言ったら嫌われる、とか思ってるのかもしれない。

 はい、これはうぬぼれですな。