しかもかなりの密着度です、
 心臓が、もたない…!

 だtって、あの純くんが!

 ありえなさ過ぎて、気を失いそう。


「少しの間だけ。話し相手になって差し上げようかと、ね」

「……」


 上からの物言いは変わらなかった。
 こちらを見ることなく、活字を追っていたけれど。
 微かに笑みを含んだ柔らかな目元。

 あ、ああ…、わかった。

 此処で恩を売っておこうという作戦だな!
 いつか私をパシリにするために!


 なんて思ったけど、別にそんなに裏がありそうな話も無かった。