「とりあえず、話は奥で♪
 1名様はいりまぁ~す!」

鋼汰はそういって、あたしを席へと案内した。
いかにも、VIP席ってカンジだった。

「今日は、魅月ちゃん専用の俺です」

真剣な目でそんなこと言うから、
うっかりツッコミ遅れるところだった。

「はぁ??何言ってんだよっ!
 借金返済はどーしたんだよっ!!」
「そのコトなんだけど、今夜だけ特別に、
 俺が6千万円分、相手したげるから
 それでチャラね??」

あやうく、【しょーがないなっ】って言うとこだった。

「っざけんなっ!こっちは癒しなんか求めてねーんだよっ!
 金返せって言ってんだよ!!
 ちゃんと日本語理解してんのかよ///」
「そんなコト言っちゃって~
 魅月ちゃんってば、顔真っ赤♪」
「こっこれは違うっ!
 昨日から熱があんだよっ!」


「ちょっと!コータ!誰よその子!!」


その声は、一瞬で
あたしらの会話を裂いた