「ここかぁ・・・!!」
「ねぇさん。やっぱこーゆーのはやめといた方がよくないっすか???」
「そやな・・・ってか、ねぇさんと巳鬼ちゃんしか入れへんしっ!」
「1年3ヶ月も待って、やっと返済のチャンスが訪れたのに、
 ここで帰るわけにはいかないでしょうがっ」
「うぅ・・・それはそうですけど。。。」
「みんなは先に事務所に帰ってて。
 ここから先は、あたし一人でなんとかする」
「ダメっす!ねぇさん置いて帰るなんて、
 自分にはできないっす!」
「純粋な巳鬼ちゃんをこんな店に入れるわけにはいかないのよ。
 ってゆぅか、まだ高校生でしょ??
 入れないよっ」
「じゃぁせめて、店の前で待ってるッス!」
「・・・わかった。空輔、大輔!
 巳鬼ちゃんを頼んだよ。」
「あいあいさっ★」



あたしは店の扉をゆっくりと開けた。