「いいこといってくれんじゃんっ♪」

あたしは、高校留年して、やっと卒業できたと思ったら、
職業がなかった。

毎日都会の街をフラフラ歩いてたあたしを、
羽鳥さんが拾ってくれた。

「魅月ちゃんは、ここで働くといいよ。」

優しい顔と声で、羽鳥さんはあたしに
蝶月華の存在を教えてくれた。