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―――窓から仄かに陽光が差し込み、眩しさに目を薄めた。
ベッドから降りて、また煙草に手を伸ばした。これで何本目だろうか。灰皿に溜まった吸殻がほぼ一箱潰したことを物語っていた。
一晩中ぼーっとしながら吸っていた。おかげでもうストックもない。溜め息を吐き、空箱を握り潰し、まだ僅かに線香の匂いのするスーツを脱ぎ捨て着替えた
窓から強い日差しを感じて、もう朝なんだと知る。目を閉じると目蓋の裏側に遺影の君が笑っている。何故今まで気付かなかったんだろう 何故もっと早く気付けなかった、何故もっと、嗚呼、嗚呼、嗚呼―――――
「 ……俺も、愛してるよ 」
明け方、空一面に広がる青がゆらりと揺らぎ――――――――――――――――泣いた。
▽ e n d.
