*Rinko*side







「どうしてですか、校長先生!」




「ハッキリ言って……“この生徒”の所為だ」




校長先生が私の知ってる人物の写真を見せた。




私は目を見開いた。




「そっ、そんなの……理由にならないです!」




「十分な理由だ。もう帰りなさい、森山」




「う……失礼しました」




私は聞く耳を持たない校長先生に、そう言って校長室を出た。




静かな廊下を、私はトボトボと歩いて行く。




「どうしよ……」




私はそう呟いて手に持った紙をポケットにしまった。